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「あっ……でも部長」
「何よ、スリーサイズ?」
「聞いてませんよ!
いや……自分が楽しみながら書くことの大切さは分かりましたが、もしそれで読者から酷評しか貰えなかった場合は……?」
「頑張りなさい」
「…………」
「…………」
「えっ!? それだけ!?」
「他に何があるの?」
「自分が楽しく書くことが最優先じゃないんですか!?」
「『楽しく書け』とは言ったわ、でも『雑に書け』なんて私は一言も言ってないわよ?」
「そりゃそうですけど……」
「自分が楽しく且つ精一杯作品に取り組んで、その結果が酷評だけだったとしたら、それは書き手の実力不足、努力不足よ。
所詮は『三流』ってことね。
もっと精進しろってだけの話」
「えー…………じゃあ俺は?」
「三流」
「でしょうねー!
分かってましたとも!」
「昨日も言ったけどね、世の中に『三流』なんてゴミみたいに溢れ返ってるのよ?
『二流』を馬鹿にするなら、まず『二流』になる努力をしなさい。
ワンステップで上達したいなんて甘い考えは捨てる!」
「……すんません」
「『二流』になる第一歩は、まず小説に慣れ親しむこと。
これは基本中の基本、これだけは絶対に忘れちゃダメよ?」
「わ、分かりました」
「じゃあ今日は私は帰るわ。
明日までに短編を一つ書いて私に見せに来てね」
「は!? 一日で!?」
「当たり前でしょう?
あ、あと後片付けよろしくー」
「この暴君部長ぉぉぉぉっ!!」
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