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「こんにちはー……」
「こんにちは、山田君。
目の下のクマ酷いわよ?」
「誰かさんに言われて短編小説を必死に書いてましたからね……」
「ふーん……大変そうね」
「本当に興味無さ気だな!
それ言ったのアンタだろ!」
「勿論憶えてるわよ。
ほら、山田君って弄り甲斐のある反応してくれるじゃない?
だからついついねー」
「その当人に『ほら』って同意を求めないで下さいよ……」
「まぁまぁ、こんなゴミみたいな言い争いは止めましょう」
「いや、原因アンタだからな?」
「で、その短編小説は?
『やったけど家に忘れました☆』みたいな小学生レベルの言い訳は聞かないからね」
「ちゃんと書きましたよ!
原稿用紙5枚だけですけど……」
「それで充分よ、最初から無理に長編を考えることはないわ。
むしろ書き始めは短編やポエムの方が都合が良いのよ」
「そうなんですか?」
「文章力はね、実は案外自分ではどの程度のレベルなのか知らないものなのよ。
日頃からペンを握ってる人なんて少ないし、学生なら尚更よ」
「まぁ、そうですね」
「だから、まずは自分のレベルを把握することから始めないと。
文章力を測るだけなんだから長編なんて書く必要無いでしょ?
最初は短編だけでオッケー」
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