とある高校の文学部

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「暇ね、山田君」 「そうですね」 「暇だわ」 「……そうですね」 「…………」 「…………」 「山田君、何してるの?」 「小説を書いてます」 「小説? 携帯小説ってやつ?」 「そうですよ、最近は流行ってるでしょう? 誰でも気軽に書けるって」 「端から見たら不潔な男子生徒がエロサイトを漁ってるようにしか見えないから笑えるわね」 「そういう目で見るなよ! あとなんで笑えるんだよ!」 「はいはい、エロサイトは閉じて文学部の活動を始めるわよ」 「だから、エロサイトじゃなくて携帯小説ですってば!」
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