討論3【スランプ? 嘘を吐け!】

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「山田君、私そろそろ本気出す」 「はいはい、ワロスワロス」 「何よその言い方は? 本当に今日から本気出すのよ」 「部長にしては良いギャグです」 「中々言うようになったわねぇ、山田君の分際で」 「それ悪口じゃなくて侮辱!」 「口だけって思われたくないし、行動で示すとするわ」 「またスルーされてるってことは置いといて、良い心構えですね」 「久々に小説でも書こうかしら」 「えっ……本当ですか!?」 「夏の部誌以来だから、かれこれ三ヶ月は書いてないのよね」 「ただの1ページもですか?」 「ただの1文字もよ」 「もっとやる気出せよ!」 「だって書きたいネタ無いしー」 「後になってスランプで悩んでもしりませんからね」 「プッ(笑)」 「何で笑ってるんですか! 笑うとこ無かったでしょ!?」 「えっ? 何々? じゃあ山田君はスランプに悩んだ経験でもあるの?」 「まぁ一回だけですけどね」 「素晴らしいギャグね、山田君」 「ギャグじゃねぇよ!」 「いや、ギャグにしか聞こえないから山田君。 この際だからハッキリ言うけど、スランプってのは『一流』にしか感染しないのよ、絶対に」 「…………と言いますと?」 「『二流』がスランプに陥ることなんて『有り得ない』ってこと」
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