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_大好きだった彼。
ただただ大好きだった。
結局、私の想いは伝えられなかったのだけど…。
茶色の瞳。さらさらの黒髪。
柔らかな笑顔。優しい声。
その全てが愛しかった。
何故、彼女…八重樫 奈美樹(ヤエガシ ナミキ)が思いだしたのかと言うと、同窓会の招待状が来たからだ。
「同窓会、か…」
誰もいない部屋で一人呟く。
皆に会いたいな…
できたら、あの人にも…
なんて事を考えていると、家のインターフォンが鳴る。
誰かと思ってドアを開けると、そこには私の今付き合ってる彼氏、中森 拓真(ナカモリ タクマ)が立っていた。
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