休日の暇潰し▼

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結局、兄さんが助けに来てくれたのは全てが終わって日も落ち切った夜だった。 「恵・・・っ」 何が何だか分からず何度も浴びた汚い精液の臭いと、無理に犯されたせいで流れた自分の血の臭い、 夏の蒸し暑い不快な空気が充満した体育館倉庫に放心状態でマットに横たわっていた俺を抱きしめてくれた兄の体温に涙があふれた。 「あ・・・・兄、さん・・・」 「恵っ・・・ごめん・・・僕が、もっと早く来ていれば・・・っ」 兄さんは悪くない。 悪いのは、対して仲もよくないクラスメイトを『友達』だと信じてしまった事だ。 混乱する頭で当時の俺がはっきりとわかったことは「あぁ、僕は汚されたんだ」という事だけだった。 その日から、俺は他人を信じることをやめた。
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