第一話 「ハジマリはお面からっ!」

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俺、こと田中は桜舞う通学路をダッシュしていた。 勘違いしないで欲しいが、俺が走ってる理由は部活バカとか、ストレートにアホとかそんなんじゃない。 『じゃあなんだ?』と聞くか。 教えてやろう。 「ぎゃああああぁぁぁーーー!!!ち こ く だあああああぁぁぁーーーー!!!!」 なんということはない。寝坊しただけだ。 いや、なんということはないことはない。 皮肉な事に、今日は高校の入学式なのだ。 「入学初日から遅刻とかシャレになんねえええぇぇぇぇーーーー!!」
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