第一話 「ハジマリはお面からっ!」

4/28
前へ
/48ページ
次へ
所変わってここは体育館。 あの後なんとかチャイムが鳴るギリギリでこれから一年間お世話になる教室、一年二組の教室に滑り込んだ。 が、意外な事に 後ろの席の奴はまだ来てなかった。 それは入学式が始まってからも変わらず、俺の隣のパイプ椅子は空席である。 入学式については特筆すべき所は無い。 前の席の生徒の後頭部あたりを見ながらぼーっとしてた。 そうそう、この学校の制服は女子はセーラー服、男子は学ランだ。 ちなみに俺の通っていた中学校はブレザーだった。 どうでもいいな。 駄目だ、校長の話が長すぎて思考が麻痺してきた。 いつまで続くんだ。 「これで校長先生の話は終わります。それでは一年生は退場して下さい。」 教頭の声が聞こえる。 やれやれ、やっと終わった。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加