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和「早く済ませちゃおうよ。」
受付に行くと、名前を訊かれ、クラスと出席番号の書かれた紙と、大きな紙袋を渡された。
紙袋の中は、いろいろな書類などが入っていた。
そして、3人共1年A組だった。
和「3人一緒で良かったな。」
淳「そうだね。」
聖「しっかし・・・けっこう親も来てるんだな。」
和「そうだね。」
淳「居ないの、僕らくらいじゃない?」
聖「かもな。」
教室に入って、3人で話していると、教室が急にざわざわしだした。
何事かと、周りをキョロキョロ見ると、廊下側の窓から、竜也と雄一が顔を出していた。
和「たっちゃん、雄一・・・。」
3人は窓の方に行った。
雄「3人共同じクラスだったんだな?」
竜「良かったじゃん♪」
この高校のアイドルの雄一と竜也が、1年生の教室にやってきたから、新入生は色めきたった。
保護者達も、生徒がざわめいてる理由が分からなかったけれど、窓から2人の美形な男子生徒が顔を出しているのに気付いた。
おまけに2人が話しかけている3人組も、かなりの美形揃い。
”ね、あの2人は3年生の雄一さんと竜也さんだよね? そこの3人は何?あの2人と知り合い?”
”あ、知らないの?オレ、アイツらと同じ中学だけど、あの3人も超有名だったよ。全員スポーツ万能、頭脳明晰、おまけにイケメン。中学時代は よく6人でつるんでたな。”
”6人?1人、足らないんじゃない?”
”ああ。1つ上に、もう1人ものスゴイカッコいい先輩が居たんだけど、噂じゃ 行方不明とか、死んじゃったとか・・・。”
”へー、そうなんだ。”
その後、皆の視線を浴びながらも無事入学式を終えて帰り支度する3人。
そこへ、竜也と雄一が顔を出した。
竜「よっ!もう帰れる?」
聖「あ、竜也。帰れるよ。」
淳「一旦、荷物置いてくる?そのままラボに行くの?」
雄「あー、お前たち荷物多いな・・・。一度帰ってからラボに行こうか?」
和「うん。」
学校を出て、帰宅後荷物を起き、着替えるとラボに向かった。
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