story~3

3/10
前へ
/96ページ
次へ
「ケイ…っ!ケイ…っ」 ベランダの窓を開けるなり 飛びついてきたダイキ 「うぅ…どこ行ってたのぉ……っ」 「ごめんね、ごめんっ」 あぁ、また泣かしてしまった。 「もう、帰って来ないかと思ったぁ…っ」 俺の腰に手をまわし 力いっぱい抱きしめてくる 「ごめんね、ただいま…」 「おかえりぃ」 うるうるした瞳でふにゃっとした笑顔 「もう、…あっちには戻らない」 「へっ…?」 「仲間の所に居たんだ、見つかって…」 「ケイの…仲間?」 「ああ。けど話してきたんだ、 俺は人間界に戻るって」 「よかったの…?」 ダイキは俺から少し離れた。 「ふふっ よくはないかもしれないね…っ だけど…」 不安気な顔をしてるダイキを抱きよせた 「俺はダイキの側にいたい」
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

322人が本棚に入れています
本棚に追加