story~3

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「ダイキ、何言って…」 驚いた。血をあげるなんて。 「ケイ、自分では気づいてないでしょ? 初めて会った時よりも弱ってるよ…」 「大丈夫だって。ちゃんとトマト食べてる」 「トマトだけじゃダメなんだよ…。 …吸血鬼はちゃんと血を吸わなきゃ。」 だからって俺に? 自分の血を吸われてもいいって言うのか…? 「俺、ずっとケイと居たい。 だけどケイが弱ってくのを見てるのは嫌だよ…」 「俺は心配しなくても大丈夫だかr…」 「大丈夫じゃないんでしょ。」 最後まで言いきる前に ダイキに言葉を遮られた。 「本当は血…、吸わなきゃ辛いよね…?」 ダイキの言う通り。 吸わなければ弱ってく一方で、 このまま過ごせばきっと姿が消える。 「だけど…っ、」 「俺は平気だよ? ちょっとくらい貧血になったって、 横になればすぐに治るからっ」 ダイキの言葉に心が揺れた。 本当に吸ってしまっていいのだろうか 「…ケイ」 自ら俺に身体を預けるダイキ その首筋にゆっくりと近付いた。
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