story~3

8/10
前へ
/96ページ
次へ
said~k このまま血を吸ってしまおうと顔を近付けた だけど、 …血ってどうやって吸うんだっけ…。 突然わからなくなった。 牙を刺す血管の場所、吸い方 考えるだけで頭が痛い。 「俺…っ、 血の吸い方が…わかんない…っ」 いや、本当はわかってるのかも知れない 吸い方がわからないのではなく "吸うことができなくなった" と言った方が正しいのかもしれない 「ダイキ…?」 突然ダイキに抱きしめられた。 「思い出してよ…っ、 ダメだよっ!思い出さなきゃ…っ!」 「ダイキ…?どしたの?突然」 何か焦っているような口調で、 それにすごく強い力で抱きしめてくる 「ダメだよ…っ、死んじゃう…っ」 あぁ、それで…っ、 「大丈夫だから、俺は死なない」 「やだっ、…やだ」 だけど体力が減ってるのは事実で、 もうどうすればいいのかわからない。 「大丈夫だから、ね?」 「うん…」
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

322人が本棚に入れています
本棚に追加