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「……ここ、どこ?」
目の前に広がる木々を見て、俺は困惑した。
目を覚ましたら、何故かこんな場所にいたのだ。
ぼんやりとしている頭を俺は横に振る。
再度、目の前の光景に目を向ける。
(……これは、リアルな夢か?)
だんだんと頭が冴え渡り、鳥の鳴き声や風による葉擦れの音が聞こえる。
自分が座っている地面や、その地面から生えている草の感触を感じる。
全くもって理解しがたい状況に至っている。
「よし、まずは状況整理と情報整理といこう」
自分で何を言っているのか、分からなくなってきた俺。
(え~と、名前は久峰 悠。年齢は17歳)
まずは、自分が記憶障害になっていないのかを確認し始める。
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