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昼下がりの午後、俺は友達と別れ帰路につく。
今日は高校三年生となる始業式があった。
大して代わり映えのしない校長の演説から解放されて、HRを終えて帰宅となった。
どうして、校長の話と言うものは長くつまらないのだろう。
何よりも気にくわないのは「三年生は受験生となる年で―――」と、だったら早く終わらせて勉強させろと思う。
学年のみんなもそろそろ受験モードになってきた頃だ。
俺も嫌でも受験を感じてしまう。
別に将来、何かやりたい事があるわけでも無い。ただ漠然と大学に行くだけだ。
だから、あまり勉強が手につかない。
唯一、趣味である親父と祖父、つまりじいさんに教えられた剣術だけである。
別にこれを生かして何かできるわけでも無い。
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