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ある日、そんな少女を不気味がった クラスメートからの『否定』 周りの人間からの『眼』 そのどれもが普通ではない けれど、そんな少女も、異常である事にある日気が付いた 皆が笑っている 理解出来ない 皆が泣いている 理解出来ない 皆が楽しんでいる 理解出来ない 皆が悲しんでいる 理解出来ない 大多数の人間と食い違う感情 これを普通じゃないと、少女は気付いた 『歯車』の『ズレ』を理解する その時にはもう、少女は1人だった だから努力する事にしよう いつしか少女は周りに合わせるようになっていく 楽しくない、けれど笑う 悲しくない、けれど泣く 感情のコントロール 出来上がった『作品』 自然体の『顔』 隠した『仮面』 全て抑えて、『普通』になった 特定の人が『異常』だと気が付く程『普通』に
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