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「………さん、ゆみさん?どうしたんですか?」 「あ、いや、考え事ー」 「どんなタイミングですかーハハッ」 やっぱり、綺麗な笑顔 普通の笑顔 理解出来ない程に 「あかりちゃん、飲み物お代わり貰っていい?」 「は、はい。構いませんが」 恋愛、か 異性に恋をする 私にはそれくらいしか解らないな なんだったらあかりちゃんとでも構わないけれど、そこまで踏み込むと 私は普通じゃなくなる 動物の中に、たった1人、人間が居るみたいになる 食い殺されてしまう それだけは嫌だと、『解る』 だから、普通でいい 私は塊の中の1つ そうありたい
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