放課後ドロップ

放課後は家庭教師

「あー…場所、変えましょうか」

周りの女の子たちの突き刺さるような視線に気付いたのか、愛斗くんが頬をかきながら苦笑して。

ちょっぴり気まずそうな顔で聞いてきた愛斗くんに、小さく頷く。

確かにあたしも、このままじゃ気まずい。

「じゃ、ついて来てください」

あたしが頷いたのを確認したあと、そう言って背を向けて歩き出した愛斗くんの後を黙ってついて行った。

次に、愛斗くんが足を止めたのは誰もいない空き教室。