Act.7 向かう先には

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ブロンフォード王国の王都クラマリエの中心、ブロンフォード城。 その客間で、一行は次の目的地について話し合っていた。 「――マーシー様に会う!?」 カノンが声を張り上げた。 「このまま何も知らないまま戦うのは気持ち悪くないか?」 「それは、そうだが……」 カノンはあまり気乗りしないらしく、目でジェイドに訴える。 “お前には魔王がいるだろう”と。 確かに近さで言えば魔王の方が近い。 しかし―― 「親父も知っているとは思うが、今、お前たちを連れて戻るのはマズイ」 もちろん建前である。 相変わらずイスと一体化している魔王を、誰かに会わせるわけにはいかないのだから。
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