Act.12 集う力

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エリカたち3人が下船すると、そこではジェイドたちが待っていた。 「よくあたしたちがここに来るってわかったわね」 「主にマーシー様がな」 カノンのその言葉の先については誰一人として何も言わなかった。 「それよりちゃんと使えるんだろうな、その弓」 「復活して最初に言うことがそれ!?あんたこそ使い物になるんでしょうね?」 喧嘩腰の二人をカノンとスカーレットが宥める。 もはやお約束になりつつあるポジションだ。 些細な口喧嘩はあったものの、一行は歩を進め始めた。 ブロンフォード王国の港町ラングを南行する。 しばらく行けばクライスラー帝国との国境線だ。 多くの思いが交錯するその国に、ジェイドたちは今、足を踏み入れた。
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