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エリカたち3人が下船すると、そこではジェイドたちが待っていた。
「よくあたしたちがここに来るってわかったわね」
「主にマーシー様がな」
カノンのその言葉の先については誰一人として何も言わなかった。
「それよりちゃんと使えるんだろうな、その弓」
「復活して最初に言うことがそれ!?あんたこそ使い物になるんでしょうね?」
喧嘩腰の二人をカノンとスカーレットが宥める。
もはやお約束になりつつあるポジションだ。
些細な口喧嘩はあったものの、一行は歩を進め始めた。
ブロンフォード王国の港町ラングを南行する。
しばらく行けばクライスラー帝国との国境線だ。
多くの思いが交錯するその国に、ジェイドたちは今、足を踏み入れた。
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