Act.7 向かう先には

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「だが……」 「――危ない、カノン!」 渋るカノンに向かって何かが飛んできていた。 見た目は白ハトだ。 スピードはハトのそれよりも速い。 「え」 エリカが咄嗟に言ったものの…… 振り向いたカノンの額に、勢い余って白ハトが直撃した。 不意打ちの攻撃にカノンが倒れ込む。 「大丈夫ですか!?」 ホリィがカノンに駆け寄るが、特に怪我はなさそうである。 自分の胸の上に堂々と居座るそれをつかみ、確認するカノン。 「こ、ここここ、これは!?」 その顔が一瞬で青ざめた。
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