unusual phenomenon

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白い壁と天井と。 薬の匂いが鼻を擽る。 慌ただしく駆けていくお医者さんと看護士さん。 「なんで……やだよ…、うわぁぁああっ」 こんなになっても誰も見向きもしない。 それが今は有り難い、 お医者さんの言葉が今も耳に残ってる。 『治りますよね?』 『はい。歩けるのに一週間くらいのリハビリをすれば、』 俺はコーチに笑いかけた。 『よかったぁー!バスケはいつから出来るんですか?』 急にお医者さんの顔が曇ったのが解って、次の言葉が聞きたくなくなった。 『日常的には問題ないです。ですがバスケをやるのは……』 『…っ、アサキ…』 付き添ってくれたコーチが俺の肩を強く強く抱いた。 、
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