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翌日二日酔いの拓哉は、騒がしい物音に目が覚めた。
拓哉は頭痛が激しい頭を抑えつつ部屋の襖を開ける。
「朝っぱらから騒がしいなぁ…で、何してんの君達。」
拓哉の目の前には、数人の地主達が小一郎に大声で話しかけていた。
地主達の話をまとめると。二期作による収穫の増加に対しての税の割合を知りたいらしい。
自分達の利益の確保だ。
頭痛が酷く不機嫌な拓哉は「春と秋に4割。」と言うと部屋へ戻って行った。
地主達は大喜びでその場を後にしようとしたが、部屋の襖が開いた事で動きを止めた。
「そん変わり一軒一軒の収穫を記した物を毎回持って来い。不正をした者には罰を処する。後は小一郎お主に任す。」
拓哉は小一郎に後の事を任すと、二日酔いの頭を抑えながら部屋に戻って行った。
この後、拓哉に任された小一郎は徹夜で仕事をするはめになる。
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