平成の世

3/5
前へ
 /140ページ
次へ
「おい!崖の上の女の人…自殺するつもりじゃないよな。」 健志が誰よりも先に女を見付けた。健志曰く、いつどんな状況だろうと女のセンサーを張り巡らしているらしい…ただの馬鹿である。 「おーい!そこ危ないから、離れろよぉー!」 健志の言葉に、桶狭間に感動していた健が女の人に叫ぶ。 崖の上に居た女は、平成の世には珍しく綺麗な着物を来ていた。女は、ふと4人の方を向くとニコッと笑い、山の中へと歩いて行った。 「おい…さっきの人…。」 健志が呟いた。 「あぁ。」 健が答える。 「もしかして、景色を楽しんでただけなのかもな。」 翔太が悪い事したなぁと苦笑いしながら言う。 「「スッゲー美人!」」 健と健志は、声を揃えて叫んだ! 名前が似てるだけでなく、感性まで同じだったのだ。馬鹿だ… 「はあ…。」 溜息をつき呆れているのは、拓哉である。いつも、この二人に振り回されている拓哉と翔太は、この先の行動を安易に予想できた。

最初のコメントを投稿しよう!

752人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>