戦闘とか面倒臭い

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チラリと横を見れば、ベッドに腰を降ろし俯くカルラ。 俺は寝たふりを決め込み、それを見なかった事にする。 「…私、ハンターズギルドに入りたいんです」 予想外な言葉。 俺に僅かに動揺が走る。 商業ギルドではなく、何故ハンターズギルドなのか? ガルルンの元に仕えるのは、商才を磨く為ではないのか? 色々と思い浮かぶが、言葉にはせずだんまりを決め込む。 「…両親の仇を討ちたいんです」 仇討? 馬鹿な事を考えるものだ。 それが何になるというのだろう。 死んだ人間は甦る事は無い。 「…やめておけ」 顔をカルラに向けず、俺は一言だけ発した。 それに驚いた様子は無く、カルラは「嫌です」と震える声で呟く。 「…私はあの魔物…”ダークフェンリル”を…許せない」 「…そうか」 「はい…」 詳細は聞かない。 必要ならばそれを語るだろうから。
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