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ガルルンの自室前には執事が待機している。
ガルルンと話がしたいと告げると、執事は当人に確認をとり俺達を通した。
自室のソファーで寛ぐガルルンに、先程までの経緯を話す。
元よりそのつもりであったのだろう。
快く承諾すると、2枚の舟券を俺に渡した。
「この舟券は王都への直便じゃ。アンドレ漁港から向かうが良い」
俺は礼を告げ、舟券をポケットに入れた。
そして軽く会釈をし、部屋を後にする。
カルラもそれに続き部屋を退出し、自室へと向かった。
明日、いよいよ王都に向け出発する。
ハンター登録試験までおよそ2か月。
充分に間に合うだろう。
…何事も無ければだが。
カルラと別れ、自室へ戻った俺は再びベッドへ潜り込む。
人間シンプルなもので、悩みの種が解決すると途端に眠くなるものだ。
次第に俺の意識は薄れていく。
そうして俺はすやすやと眠りについたのだった。
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