王都へ向かおうっと

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「お揃いにしてみました!」 俺にコートを手渡しながら、笑顔で言うカルラ。 どことなく恥ずかしさを覚えながらも、折角選んでくれたのだから… そう思い直して購入する事にした。 他にも黒いブーツを選んでおり、それも一緒に購入した。 それにしても黒一色だな。 「やっぱり似合いますね!」 満足気に首を縦に振るカルラ。 購入した後、試着室を借りてそれに着替えた俺は、姿見でそれをじっくり眺める。 …悪くない。 どこぞのRPGにでも出て来そうだ。 ここで気づいた。 武器が無い。 ディアボロスはガルルンの屋敷に置いてある。 ということで、次は武器屋を回る事に。 途中にあった食料品店で旅用に加工された干し肉、日持ちする野菜を購入する。 武器屋”ボサノバ”に辿りつく頃には、カルラの収納空間は一杯になりつつあった。 何でもかんでも買い漁る…そう言う訳にもいかないので、身に着けられる程度の武器を選ぶ。 大剣が欲くなるが、大剣は今一つ需要が少ないらしく、ろくな品物が置かれていない。 うーん…悩む。 ふとカルラに目をやると、魔銃が置かれた棚を物欲しげに眺めている。 ちなみに魔銃とは、魔力を弾として撃ち出す武器であり、腕力の低い女性を中心に需要がある武器だ。 形としてライフルの様な物から拳銃タイプまで様々。 この辺は個人の好みの問題だ。 さて、それはそれとして… 再び視線を戻し、武器を物色していく。
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