キハラシュンカ

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昼休み。 クラスの生徒が話す声が飛び交う教室。 「そういや長屋、鬼原ってさ」 「私を呼んだか鈴利さん!!」 「うおっ!? どこから出てきたんだ鬼原!」 長屋と話ていて周りの気配を感じにくくなっていたとはいえ、こんなに至近距離にいて気付かないなんてこいつはいったい何者だ? 「鈴利さんだって知っているだろう? 私の特技は瞬間移動だ」 「僕はお前を人類だとは認めない!!」 全くこいつは…… どこぞの星の戦闘民族のカカロットか。 またはあの青いタヌキ型ロボットの赤いドアでも持ってるのかよ。 「鈴利くん、あの青いロボットはタヌキではなくネコよ」 「当たり前のように心読むなや!! 僕の周りには特殊能力を持った奴しかいないのか!?」 怖いよ、こいつらマジで怖い!! 「逆に聞くが鈴利さんはないのか? 特殊能力」 ねーよんなもん。 あってたまるか! 「鬼原、この男は見ずとも女子の下着の色、形、模様などが分かる能力の持ち主よ」 「そんなエロ方面の能力は持ち合わせてねえ!!」 倫理的にまずいだろその能力。 文字通り女の敵じゃねーか、僕。 「なんだその能力!? 私の瞬間移動と交換してはくれないか!!」 「価値が明らかに釣り合ってないんですが!?」 「何を言う!! 瞬間移動なんかよりパンツの方が遥かに価値が高いに決まっているだろう!!」 「いやに誇らしい気だ!!」 そうだったこいつは…… 「私は変態だからな!!」 変態だった。
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