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「ところで鈴利さん」
「なんだよ鬼原」
エロッ娘鬼原は言った。
「裸眼という言葉を聞いたら…………興奮しないか?」
「お前はホントにただの変態なんだな、わかった!!」
どうやったら裸眼と言う単語で興奮できんだよ!
ただエロいだけに留まらねーよこいつ。
「裸子植物というのもあるわね、鬼原」
「ああ……まずい! 高まってきた!!」
「長屋お前!? 火に油を注ぐようなことをしやがったな!! お前ら二人は『混ぜるな危険』の類いだ!!」
なんだこのエロそうで微妙にエロくないトークは。
他の生徒には聞かせられないじゃないか。
「はぁ……ていうかさ、鬼原。 僕のこと“さん”付けで呼ばないでいいんだぜ? 同学年なんだし」
なぜか初対面の時から“さん”付けなんだよな、こいつ。
他人行儀で僕はあまり好きではないんだよな。
「いやいや鈴利さん。 そんなことはできないさ」
「なんでだよ? 他人行儀じゃないか、それ」
何に拘っているというんだ、鬼原は。
そんな遠慮はチョチョイと投げ捨てればいいのに。
「私のエロの師匠である鈴利さんを呼び捨てにするなど私のプライドが許さないんだ!!どうか勘弁してくれ!!」
「僕がいつからお前のエロの師匠になったてんだよ!!」
僕はエロくねえよ!
てかなんで僕のがこいつよりエロの格が上なんだよ!
納得できねえわ!!
「ははっ! 鈴利さんを差し置いて誰が私の師匠になるというのだ?」
「僕をその筋のプロフェッショナルっぽくいうんじゃねえ!!」
鬼原 舜花(きはらしゅんか)。
短髪で肌は日に焼けた、元気で、ソフトボール部部長兼エース兼四番で、ボーイッシュな女子。
そして、何よりの特徴はエロいこと。
エロ魔神・女バージョン的な。
鬼原はそんな女子であった。
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