碧終章 出雲と卑弥呼

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モトチカとミツヒデが 話をしている中、ようやく 熱射病から解放されたヒデヨシが 起き上がる。   「ふぁ……、よく寝たぁ……」   「……気分は、どうですか? ヒデヨシ様……」   お茶を持って、イエヤスが 体調の具合を尋ねる。   「イエヤスが診てくれたお陰で すっかり良くなったよ。 ありがとう……。 ところで、明智姉ぇと モトチカさんは……?」   イエヤスが持って来たお茶を飲み 水分補給するヒデヨシ。   「仕切りを挟んで、隣に 居ますよ。今、色々と 聞いたり、聞かれたり してます……。ミツヒデ様。 ヒデヨシ様が、元気に なりましたよ」   「む、そうか……」   「ご、ごめんね……。 明智姉ぇ、心配掛けて……」   仕切りに隠れながらも ミツヒデに謝るヒデヨシ。   「これしきの事、ノブナガ様と 比べれば、他愛もない……。 次からは、良く見てから 行動する事だ……。 さて、ヒデヨシも元気に なった事だし、我々の体も 十二分に休めた……。 そろそろ、出雲へ目指すと しよう……」   茶店を後にしたミツヒデ達は 目的地を変えず、予定通り 出雲へと歩を進めるのだった。
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