記憶の欠片は夢の中にあるんスよ

7/32
前へ
/320ページ
次へ
「おにーさん!!」 チビ竜がいきなり現れ、鼻の頭に噛みついてきた。 「ってえ!!」 「やっと起きた!」 真っ赤になった鼻を押さえて、小さくなる俺の肩に乗る。 「おい。いきなり何を」 「スキンシップですね、おにーさん」 スキンシップにしてはちょっと過激過ぎないか? 「それよりお前、帰ったんじゃなかったのかよ」 「帰りたくないから使い魔になったんだってば。 にーさんが起きるまでずっと、この人間の巣を探検してたんだよ」
/320ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2894人が本棚に入れています
本棚に追加