記憶の欠片は夢の中にあるんスよ

9/32
前へ
/320ページ
次へ
冷蔵庫……。 なんか、美味そうな食べ物とか、入ってないかな? 婆さんが調理していないやつで。 ぐーきゅるるるるる。 「あ…」 「にーさん、お腹が空いたのか?」 チビ竜に尋ねられ、バツが悪くなり、ハハ…と苦笑した。 「うん。それなら…」 するとどうだろう。 ほかほかの焼きたての巨大な肉が目の前に現れたではないか。 「え?何これ」 「竜の肉だよ」 そう言って、早速目の前の巨肉を頬張るチビ竜。 うん。共食いだ……。 「お前、その肉どうした」 「俺んとこの街の"生贄の庫"からとってきた~」 「なんだそれ」
/320ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2894人が本棚に入れています
本棚に追加