記憶の欠片は夢の中にあるんスよ

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頭の中で情報が提供されるが、もうちょっと情報が欲しいため、チビ竜の話を聞くことにする。 「俺ら竜には、"霧の渓谷"っていう王国があってね。 その内の一つの街、シュレイムってのがあって。 まあ、そこで行われている生贄の儀式が、な。 竜の生贄は、その地に潤いを齎すとされる。 今でももう十分恵まれているけれど、その儀式は毎年行われているってなわけ。俺らの冥福を祈って。 生贄に焼き払われた竜の死体は、特別な倉庫に運ばれる。 それが、"生贄の庫"だよ~。 ついでに生贄の肉を食べるのは縁起が悪いからって、違法にされてるけれど、俺はシュレイムの長だから、特別にぉk」
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