記憶の欠片は夢の中にあるんスよ

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「なんすかこの奇妙な物体」 タワシが入っていた。 「は…………」 やっぱりハズレだったんだなっ。 そうだ。 そうなんだろ。 「これはタワシと言って、主に洗面所を綺麗にする、清掃道具だ」 不思議そうに首を傾げるチビ竜に、そう答えてやる。 「ほう。タシワか」 「違う。タワシだ」 少し、召喚に失敗したことに傷つきながらも、平然な顔で会話をする。 「なんだもう朝か?」 ………………? 「お前喋ったか?」 「いや…」 「ん?おお、人間じゃないか。 昨日ぶり~~~」
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