記憶の欠片は夢の中にあるんスよ

20/32

2894人が本棚に入れています
本棚に追加
/320ページ
「いやいやいやいや。何故そうなる」 「…だって、って言われてもな。その為にお前を呼んだんだし………」 ……タワシと喋っている感覚が、全く無いな。 なんか、まだ信じられず、声が小さくなってしまう。 「正気か?魔王を仲間にする勇者とか、聞いたことないぞ」 「……俺は、勇者じゃねえ」 「は?」 ますます意味が解らないみたいだ。 「それなら勇者の相棒、とかだよな」 沈黙するタワシ。 その考えを読み取り(能力ではない)、疑問に答えてやった。 「俺は決してお前をハメようとしている訳ではない。勇者は俺の敵だ。あいつはどう思っているかわかんねーけど、少なくとも俺はあいつに酷い仕打ちをしている」
/320ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2894人が本棚に入れています
本棚に追加