記憶の欠片は夢の中にあるんスよ

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…まああいつなら、そんな凄い魔法、普通に使えるよな。 俺だって、「神滅魔法?で攻撃だーっ」と考えて、意気込むと、きっとできる。 …凄いのは解るが、覇気魔法と比べたら、全くと言っていい程価値が見出せない。 上手く工夫すれば、覇気魔法にも対抗出来るかもしれないが……。 あいつには、工夫というものが足りなかった。 確かに魔力の使い分けとかは出来ていたが、格闘術を身につけているこの俺に近接戦闘を持ちかけると勝機はゼロ。 無駄だと悟って剣を投げたのは良いが、一本だけで俺を食い止められると思っているのだろうか? あいつは絶対…… 手加減をしていた。 俺に傷を負わせたく無かったのだろう。 おっと、話が逸れた。 あいつの神滅魔法は、手加減されたものであって、あんなにしょぼいものではない筈だ。 神滅魔法の特徴は、ちゃんと直に目で見て、掴みたい。 俺の力に並ぶ可能性のある魔法は全て熟知する必要があるからな。 もっとも、その可能性も高が知れてるが。
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