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「最近、カズトの噂を度々聞くようになってきたじゃろ?」
「はい。確か…
"謎の術者"ですよね」
「そうじゃ。
謎の魔法を使う者…
直ぐに噂は魔族に届く。
少しでもカズトの情報が漏れたりしたら…」
「でも、それぐらいの噂、沢山ありますよ?気にする程でも無いんじゃ……」
「彼は」
間をおいて、そう答えた。
「…銀髪の赤眼。
銀髪は、魔の力の象徴。
赤眼は、三つの威厳を示す存在。
二つの特徴を兼ね合わせた生物が此の世に存在するなど、前代未聞。
それを放置しておく程、魔王は馬鹿では無い」
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