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妖石の中で、白く輝くものは、護妖石という。
その石を身につけると、身につけた者に危機が訪れた時、必ず護ってくれるという優れ物。
「マスター、何故これを……?」
すると、ハニカミは微笑った。
「万が一の、為じゃ。
ギルドが無茶苦茶になっても、また建て直す時、
誰かが生き残っていないと困るじゃろう?」
「それなら、マスターが持っていたら」
「…修理代…」
「え?」
「今、金の無いワシに、修理代など出せるわけなかろう。
お主が一番金持ちじゃから、その白妖石を託すのじゃよ。
まあ…金に余裕ができたら、返させてもらうかの」
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