運命の扉

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「魔法……って、あの箒に乗って空を飛んだり、カボチャを馬車に変えたりする……あの魔法……?」 「え……? いや、まぁ……空は箒なしで飛べるけど……。カボチャを馬車には、流石にちょっと無理かなぁ……? ……って言うかあんただって普通に魔法使えるだろ……?」 少年は、何を当たり前の事を言ってるんだ?、という目で天音を見ながら言う。天音は数秒のフリーズしたあと、 「……うそぉぉぉぉお!?」 と、大声で叫んだ。 それはもう、空から落ちていた時よりも大きな声で叫んだ。 「う……嘘っ、本当に!? 魔法なんて本当にあったの!? しかも何、この展開!! もしかしなくともトリップ!? 異世界にトリップしちゃったの、私!!」 一人慌ただしくパニックを起こしている天音を、少年は困惑した様子で眺めていた……。 「(魔法を……知らないって、マジか……?)」
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