運命の扉

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「……そう言えば天音は何で空から落ちて来たんだ?」 「あ、そうだった……! 何か……学校から帰ろうとしたらいきなり雷が落ちて目の前に扉が現れたの! それで……扉から声がして入ってみたら……」 「さっきの状態になったと?」 その言葉に天音は顔を歪めて大きく頷いた。 「扉、かぁ……。……よくわかんねぇが、天音はこの世界の人じゃねぇのか?」 「うん、多分そうなるのかな……? 私のいた世界には少なくとも魔法使いはいなかったし……」 天音の言葉を最初は不思議そうに聞いていたリオンだったが、突如弾けたように慌て始めたのだ。 「げっ!? ヤッベ、もうすぐ時間じゃねぇか!」 「え、どうしたの?」 「……っ、天音、悪いけどちょっとついて来てくれ! 話しはそれからだ!」 そう言うなり、リオンは天音を置いて勢い良く走り出し始める。 「え!? リオン君、待ってー!」 突然の行動に驚いたものの、この世界で頼れる人がリオンしかいない天音は慌ててリオン追うように走り出した。
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