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「まぁ、噂では『災いの元となった忌むべき者が封印された』とか『裏で密約が結ばれた』とかいろいろ言われてるけどな」
「忌むべき者って?」
「ん~…、『妖狐』とか『悪魔』とか言われてるなぁ……」
ま、噂は噂だろうけどな。とリオンは言った。
その時、ソプラが一瞬だけ辛そうに顔をしかめた事は誰も知らない……。
「……話は戻すわ。ここはその12ヵ国の内の1つ、『王国』。王国は他の11ヵ国を纏めている国よ。でも、ここ……王国はそんなに大きな国じゃないの」
「それなのに他の大陸まで纏めてるんですか?」
天音は驚いて尋ねる。ソプラはそれに柔らかく微笑みながら頷いて答えた。
「王国には『帝国兵』って言う3つの部隊から成る最強の軍隊があるのよ。だから、どの国にも負けない」
「因みに、姉さんはそれを王の下で統括してるんだ。言わば軍人の副司令官だよ」
「え!? ソプラさん軍人さんなんですか!?」
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