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「そうよ。……まぁ、一応だけどね」
「凄いですね……、女性なのに……」
天音は素直に感心した。。ソプラはクスクスと微笑みを浮かべてそんな天音を見た。
「俺達、帝国兵が国を守ってるからこの国はトップにいられるんだ」
「え、じゃあ……、リオン君も軍人なの?」
「まぁな」
――美形の上にエリート姉弟なんだ……。凄いなぁ……。
と天音がただただ感心していると、いつの間にかリオンの背後に不気味な影が聳え立っていた。そして、
「あんたはそんなに活躍してないのに威張ってんじゃない!!」
「いっ……てぇぇぇ!!」
リオンの脳天に対して綺麗にソプラの鉄拳が飛んできた。
まさにクリティカルヒット。
リオンは頭を押さえてうずくまり、小さく唸り声を挙げている。ソプラの鉄拳は物凄く痛かったらしい。
「きゃー!? 大丈夫、リオン君!!」
「大丈夫よ、これくらいじゃリオンは死なないから」
心配する天音を余所に、とても清々しく良い笑顔でソプラは言った。
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