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ソプラはしばらく考えて、ある1つの結論を出した。
「……彼女にしましょう。2番隊副隊長の彼女ならきっと短期間で天音に魔法を使えるようにしてくれるわ……」
――彼女……?
「……あぁ、確かにアイツなら大丈夫かもな……」
「なら早速明日から彼女に頼みましょう」
――えっ、ちょっと、私を無視して話を進めないでよー!! 説明して欲しいですー!!
天音の知らないことがどんどん決まっていく事に対して、天音は心の底から叫んでいた。
「……大丈夫よ。彼女は教え方が上手いから。それに無視は……まぁしてるけど気にしないで」
――えぇぇぇぇ!? また心読まれちゃったよ!? 何なの!? ソプラさん、貴方はエスパー!?
「やぁねぇ、気のせいよ」
――バッチリウインクまでされて言われてしまいました……。……もう良いよぉ……。
ソプラのノリについて行けず、諦めてしまった天音であった。
今の彼女に何を聞いても答えてくれそうにない、と感じたからだ。
「……さて、とりあえず今日の天音の部屋を決めないといけないわね……」
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