2番隊副隊長

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「……あ。そういえば、ナギサちゃんってどうして兵隊に入ったの?」 ふと思い出したのか、天音は疑問をナギサに問う。ナギサはそれに対して、一瞬ポカンとしたものの、あぁ……、と思い出したように答える。 「ボク、5年前に『水の国』っていう国で起きた戦争の孤児だったんですよ。それで、その後にここの兵隊さんに拾ってもらったんです。それで帝国兵に入ったんですよ」 ナギサは衝撃の新事実を苦笑しながらアッサリと言い放つ。逆に天音は目を見開いて慌てた。 「そうだったの!? ご、ゴメンね、変なこと聞いて……」 「いえ、構いませんよ。ボク、親のこととか覚えてませんし」 天音の言葉にナギサは遠くを見つめて言った。 「……そうだわ。まだ国の詳しい事や、世界を救ってほしい理由を話してなかったわね」 そんな2人を見ていたソプラが思い出したように言った。 天音も昨日は気が動転していたのか、そんな事を聞いていなかった事に慌てた。 「……今から11年前、大陸全土を巻き込んだ大戦争が起こったの。それを人々は『女神の裁き』と言うわ。少し長くなるけど、聞いてもらえる?」 「あ、はい……」
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