『女神の裁き』と勾玉

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「『闇の化身』が復活したら……どうなるんですか……?」 天音は生唾を呑み、ソプラに尋ねた。聞かなくても、察しはつく。 でも、聞かなければいけない気がした。天音自身が覚悟をきちんと決めるためにも……。 「……また、10年前と同じように世界は破滅に向かうでしょうね」 『闇の化身』を封印するために起こった大戦争。過去を遡ってみても、10年前の戦争『女神の裁き』より酷いものはないだろうとソプラは言う。 逆を言えば、それがまた起ころうとしているのだ。 「……ここは天音には関係ない世界だと思うわ。でも、無意識的に私が貴方を選んでしまった。私を恨むなら好きに恨んでもらって構わない。けれど、こんなことは天音にしか頼めないの……」 そう言って、ソプラは手のひらを額に当てた。確かに天音としても不本意ではあるが、元の世界に戻る為なら致し方ないものがある。 この世界の事はよくわからないが、やるしかないのだ。 と、不意に天音は1つ気になる事を思い出した。
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