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最初に慌てて口を開いたのはナギサだった。大きな瞳はいつ零れ落ちても良いというくらい大きく見開かれている。
「ソ……ソプラ様、そんな事歴史書には書いてありませんでしたよ!?」
「そうだぜ!? あの話は選ばれし者1人だけの話だったじゃねぇか!!」
ソプラが間違った知識として知っていたのかと思ったらしく、2人とも慌てて訂正させようとする。しかし、ソプラ本人に至って冷静でこう続けた。
「……歴史書にはね、『選ばれし者は勾玉を持っていた』って書かれてあったでしょ」
「あ、あぁ……」
何を言い出したかと思っていたらしく、少し動揺しつつソプラの言葉にリオンが相槌を打つ。
「あの話には実は続きが少しだけあったのよ」
その言葉にまたリオンとナギサは驚いた。
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