『女神の裁き』と勾玉

9/19
前へ
/235ページ
次へ
「『異界の者は最後に勾玉を封印し、旅を終えた』……。これが最後のページに書かれてあった言葉。けど、異界の人は、実は封印する前に勾玉を5つに割ったのよ」 「はぁ!?」 「本当なんですか!?」 「えぇ、証拠もあるわ」 そう言って、リオンとナギサから顔を逸らし、ソプラは天音をジッと見据えた。 「天音、貴方勾玉を持ってるでしょ? 見せてくれる?」 「え? あ……これ、ですか?」 急にソプラに話を降られ、天音は酷く狼狽した。しかし、勾玉と言う言葉にピンときたらしく慌てて首にかけてあったアクセサリー、親指くらいの大きさの淡い水色の勾玉を取り出した。 「これがその勾玉……」 ナギサがその勾玉をジッと見て言った。勾玉は木漏れ日に反射してキラキラと光っていて、とても幻想的だった……。
/235ページ

最初のコメントを投稿しよう!

645人が本棚に入れています
本棚に追加