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「そりゃあそうよ。だって10年前、あんたの枕元に降ってきたこの勾玉を私が隠し持ってたんだから」
ソプラは2つ目の衝撃の事実をあっさりと言い放ったのだ。それに対し、たっぷり30秒間をとってリオンは叫んだ。
「はいぃぃぃぃぃ!?」
ここまで来るともう天音には意味不明だった。
すると、その心中を察したようにソプラは話し出す。
「私はこの勾玉が降ってくる前には既にこの隠された文書を知ってたのよ。でも、時が来るまではせっかく産んだのだから普通の子どもとして育てようとしたのよ……」
「姉さん……」
ソプラは泣いていた……ように見えたが、泣き真似をし、黒い笑みを浮かべていただけだった……。
「……って、泣き真似かよ!?」
リオンはすかさずツッコミを入れた。
――と言うかそもそも貴方が産んだわけでは……。
と天音とナギサが心の中でツッコミを入れていたが、それは伏せておこう。
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