『女神の裁き』と勾玉

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「当たり前だ、馬鹿リオン。私が泣くわけないでしょうが」 ソプラはフフフ、と笑った。 しかし、きっと“普通の子どもとして育てたかった”と言う言葉に嘘はないのだろうと天音は感じた。 突如降ってきた勾玉。そして、弟が辛く苦しい封印の旅に出ると知ってしまった姉としての立場。それはやっぱり、凄く苦しいものだったのではないだろうか。 だから、時が来るまでは普通に過ごせるように。笑って過ごせるように、と切に願って、勾玉を隠したのではないだろうか。 そう天音は思った。 「……って言うか俺も『選ばれし者』だったのか……?」 「そうよ。だから貴方は天音と旅をしなさい。残りの『選ばれし』3人を見つけ、闇をもう一度封印する。それが貴方達の使命よ」 「はい!!」 与えられた大切な使命に2人は返事をした。 ソプラはそんな2人を見てクスリと笑う。 「勾玉は近くに仲間がいると教えてくれるそうだから、その辺は安心しなさい」
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