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その日の夕方。
修行を終えた天音は言われた通りソプラの部屋の前に来ていた。
ナギサに道を教えられた通りに来たのだから、部屋に間違いはないはず。そう思って、天音は控え目にノックした。
暫くして出てきたのは、漆黒の軍服を身に纏ったソプラ。金の髪がよく栄えてとても綺麗だと感じた。
「……待たせたわね。行きましょう」
「あ、はい……」
見惚れる天音を気に止める節もなく、ソプラは歩き始めた。慌てて天音も後を追う。
暫くして着いたのは、頑丈に施錠のしてある扉だった。それは、明らかに怪しい雰囲気が出ていて天音は一瞬身震いをした。
しかし、ソプラは気にする様子もなく持っていた鍵に魔力を貯めて施錠を外していく。
どうやらこの施錠には魔力を込めた鍵でないと開かない仕組みになっているらしい。
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