『女神の裁き』と勾玉

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「戦うか、逃げるか……のね」 ソプラが指を鳴らした瞬間、真っ暗だった部屋に明かりが点いた。 余りの眩しさに天音は目を瞑った。暫くして、目を開けるとそこに広がっていたのは山のようにある様々な武器だった。 見知った拳銃や斧のようなものから、名前だけでなく初めてみるような武器も部屋全体に飾ってあった。 「天音。貴方には選択する権利があるわ」 「え?」 驚きのあまりキョロキョロと世話しなく辺りを見回している天音にソプラは声を掛けた。 「貴方はきっと、戦うことに慣れていない。いいえ、きっと“戦えない”。だから、戦いに関してはリオンに任せて天音は勾玉所有者を探すという選択が一番良いのだと思う」 確かにそうだろう。 戦い慣れていない天音が戦闘に出たとしたら、それは逆に足手まといになるだけだ。 それは、天音自身にすら容易に想像できた。
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